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ラモスに足を向けて寝ることなんてできない-1- [マラソン]

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運命の日がやってきた。勝田全国マラソン。

本気でサブ4に挑戦する日だ。たとえコンディションが完璧でなくても。

失敗してもいい、本気でぶつかれば必ず次に繋がるものが見えてくるはず。

緊張もしていたが、そんな気分のせいか「やったるぞ!」と僕にしてはえらく気合が入っている。



電車に乗り、窓を眺めると富士山の立派な姿が見えた。

これからの戦いにエールを送ってくれているようで、なんだか頼もしい。

勝田駅に着き、多くの仲間とともに会場を目指す。

ところどころで既に活動し始めているボランティアの方の笑顔も温かい。



会場には開始2時間以上前に着いた。

やや早すぎるような気もしたが、なにせ初めて参加する大会、判らないことだらけ。

今回は真剣勝負するんだ、余裕があるくらいでなくちゃ。

着替えや食事、トイレに準備体操、アップジョグなどしていたら2時間はあっという間に過ぎていった。

さあ、出陣だ。エナジードリンクを飲み干して気合を最注入した。



自分のスタートブロックに立ち、号砲を待つ。しばしの時。

眼を閉じて自己暗示をかける。

「やれ、やるんだ、やり遂げろ」

「できる、できるぞ。夏、あんなに頑張ったじゃないか」

「いいか、苦しくても絶対に止まるな、あれは脳が苦しいって偽信号を出してるだけだからな」

フッ…こんなんで暗示がかかれば苦労しないよな…、心の中で苦笑した。

さあ、スタートだ。



今回のサブ4奪取作戦はいたってシンプル。

30km地点までキロ5分30秒で突き進み、それ以降はキロ6分以内で粘りきるというもの。


あまりアレコレ考えないで済むというのがポイント。とにかくシンプルだ。

今回、フルマラソンの参加者は12000人以上。

スタートしても一向に進まない。スタート地点に足を踏み入れたのは6分以上経ってからだった。

当然混雑するため、最初の1kmは予定のキロ5分30秒で走ることはできない。

その分の借金は後で埋め合わせしなくてはならない。

要するに後から苦しくなるわけだが、始まったばかり。今は考えないことにする。

渋滞は3kmくらい続くかと思ったが、1kmくらいでペースを維持できるようになっていた。

1km通過時の借金は29秒。

うん、いける、十分返せるぞ。
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サブ4なんてできない [マラソン]

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『勝田マラソンの日が近づいてきた。

3度目のフルマラソンになる。

今回はサブ4を狙うために走る。

サブ4とは3時間59分59秒以内でフルマラソンを走ること。

取ったから偉いとかそういうのは無いだろうけど、ある意味ステータスシンボルだ。

頑張った証、だと思っている。

このサブ4を目標に昨年夏から頑張ってきた。

夏は毎月200kmを走破し、早朝ジョグも頑張ってきた。

その結果が実となり、そして収穫の時期を迎えた。

準備は完璧。調子は上々。

先日行った30k走も理想通りのペースでいいタイムを刻めたし、苦しかったインターバル走も納得できる練習内容だった。

身体のキレもいいし、痛みや違和感など皆無、ノープロブレム。体重も通常よりマイナス、動きが軽い。

これ以上にない完璧な状態で、勝田マラソンに挑めそうだ。

ああ、待ちどおしい、ウフフ。待ってろよ!勝田!』


…うーん。

…こうなるハズだったんだけど、ハズだったんだけどなあ、全くもって駄目だったなあ。

上手くいかない、現実は甘くないって事だ。

まず左膝、こいつがどうもよろしくない。痛みがある感じ。周りの筋肉もなんか痛い。

さのマラソン前から悪かったんだが、どうも治らない。病院等に行くタイミングも逃してしまった。

完走できるかも判らない。


あと、さのマラソン終了から1ヶ月ちょっとあった間、いろんな練習を計画していたが、左膝の痛みもあってうまく消化できなかった。

先日なんて30k走やろうと思って、途中で辛くなって17kで止めた。

その数日後、20k走やろうと思って16kで止めた。

心肺も脚力も力不足のようだ。

「20kも走れない人がサブ4なんてふざけるな」ですな。その通りですな。



あと1日とちょいで勝田マラソンが勝手に始まる。気が重い。

でも、まあ、やるだけやるさ、散ってやるさ、ウフフ。待ってろよ!勝田!

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鬼退治なんてできない-3- [マラソン]

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ノープランとは言わないが、今回、綿密な計画は捨てた。

「キロ6分で行けるところまで。できたら歩かずに行こう」

これが、ひざを痛め、うまく練習ができず、鬼ヶ島に必要以上に恐れおののいた僕の雑駁な考え。

そう考え走り始めたつもりだったが、快調なオーバーペースがそれを阻んだ。

キロ6分をはるかに上回るペースで突き進む。といってもキロ5分40秒ぐらいだが。

左ひざもドーパミンだがエンドルフィンが出ているか知らないが、何とか踏ん張っているようだ。

ただ心のどこかでは「まずいぞ、マズいぞ、こんなペースじゃ」と思っていた。20kを越えると例の急勾配が立ちはだかるためだ。

20k通過地点でのタイムは1時間53分ちょい。もう疲れ始めていた。

そして、その急勾配にたどり着く。

確かに坂らしい坂だ、しかも長い。

いつまでも続くように感じる山道の坂を僕は見上げずうつむき加減で黙々と走っていった。見上げた瞬間、歩いてしまいそうな気がしたからだ。

やがてトンネルが見えてきた。

ここが頂上らしい。

頂上に到達したんだ、あたりまえだ、今度は下り坂が続く。

上り坂のロスを埋めるべく一気に駆け下りた。

今思うと、ここがターニングポイントだった。やはりこの鬼が島本島がこのレースの関が原、天王山、ゲティスバーグだった。

思い知らされた、思い知らされたよ。

下り坂は想像していた以上に脚の筋力と体力を奪うということを。

この下り坂が終わるとしばらく平地が続いたが、全くキロ5分台で走れなくなっていた。

なんだかものすごく苦しくて苦しくてたまらなかった。

なにが苦しいんだか分からない、心肺なのか、脚なのか、メンタルなのか。

歩きたかった。

まだ、25kを過ぎたくらいだというのに。

ものすごく苦しみながらも、地元の方々の応援で何とかモチベーションを保ち続けていた。

だが、そのモチベーションも終焉を迎えた。

もう一度鬼が島に総攻撃をしかけなくてはならないからだ。また、あの急な坂を上り、そして下らなくてはならない。

正直体制を整えて戦う力は残されていなかった。

2度目の急な上り坂でついに歩いてしまった。

いや、走るのも歩くのも同じくらいのスピードだった。進むだけで精一杯。

歩きはこの世の天国だった。「マラソンなんて全部歩きでいいのに」とさえ思える。

この辺りから、同じような状況のランナーがちらほら見受けられた。みんな苦しいんだな、頑張っているんだな。

2度目の下り坂でさらに残り少ないHPをガリガリと削られた。

息も絶え絶えで下りきったところで、さらに追い討ちをかけるように冷たい強風が吹き始めてきた。全てを阻まれているような感覚だ。

もうMPもHPもアイテムも何も残っていなかった。

モンスターに出会ったって選ぶコマンドは「にげる」のみだ。

もうにげた、ヘロヘロにドロドロに逃げた。

こんな苦しい現実から逃げたくて、同時にハンガーノックだったかも知れないが、しばらくは意識朦朧気味で目をつぶって走っていた。

いつの間にか40kを過ぎていた。

沿道で応援している人から「あと2キロだよ、頑張れ!」と声をかけてもらう。

なんてことない応援だ、何てことないハズの言葉だ。だけど目頭が熱かった。

応援の力をラストスパートに充てた。

死に物狂いで走った。

前方を見ると両手にランニングシューズ持って走っているランナーがいた。マメかなにかだろうか。なんとも言えない連帯感があった。

会場が見えた、あと400メートルだ。


目をつぶり、力の全てを振り絞った…





4時間22分と数秒でゴール。

終わった、ああ、終わった。

アクアラインマラソンの時には無い、強い感激がここにはあった。




余韻に浸りながら、帰り、佐野はラーメンが有名なことに気づいた。

こんな寒い日は温かい佐野ラーメンでも食べて有終の美を飾るとするか。




20分後、COCO'Sでハンバーグを頬張っている僕がいた。
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鬼退治なんてできない-2- [マラソン]

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鬼が島征伐でのサブ4達成はその高低図によって早々に諦めた。

初めてのフルマラソンのタイムは5時間と数秒。

鬼が島の制覇は無理でも、せめて小鬼くらいはブッ飛ばしたい。

要するに前回よりはタイムを縮めたい。

まあ、どっちにしても、このマラソン大会の制限時間は5時間と決まっているから、無事関門に引っかからず走り切れば自己ベスト更新になるのだ。

そのためにはどうであれ、練習する他無い、…だろう。

サブ4は無理だけれども自己ベスト更新に向け、それなりに士気が上がっていくのが判った。

が、またしても途中で僕の浅はかっぷりが露呈することになってしまう。

本、雑誌を見る限り、フルマラソンの練習の定番として30k走というものがある。

文字通り、30kmを一定のペースで走るものだ、多分。

コレはこなさなくてはなるまいてと躍起になり、2週連続でトライしてしまった結果、左ひざを痛めてしまったのだ。

2、3日すれば治るだろうと甘く見ていたが、1週間、10日たっても違和感や痛みが増すばかり。

おそらく、30k走終了時に念入りなアイシングやストレッチなどのケアをしていればもう少しマシだったんだろう。

だけど、そこはさすが初心者。にわかランナー。ケアするという概念そのものが無かった。

結局、当初計画していた練習の半分も消化できないまま、騙しダマシ状態の左ひざで鬼が島へ向かう羽目となってしまった。




そして、大会当日。

早朝に目を覚まし、うどんに納豆をかけて啜り、キビダンゴの代わりにカステラを食べた。

このカステラだっていろんなマラソンブログや本から得た情報を鵜呑みにしているだけで、スタミナが持続できるかは判らない。

ある意味おまじないなようなものだ。

腹ごしらえの儀式を済まし、会場へ。




会場に着いて少し驚いた。

拍子抜けするほど穏やかで、これからフルマラソンの大会が行われるとは思えないゆったりとした雰囲気。

2、3千人規模だとこんなものなのかな。

むしろ僕にとっては心地よい感じ。

おかげで変な緊張はせずにリラックスしてスタートの号砲を待つ。

さあ、苦しい5時間弱の旅のはじまりだ。
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鬼退治なんてできない-1- [マラソン]

「まだ終われない」には理由がある。

フルマラソンを今シーズン4つもエントリーしていたためだ。


第8回さのマラソン大会。

これが人生2度目のフルマラソンとなった。

ごめんなさいと誤るギャグが有名らしいコージー何とか、いや、ユージー何とかだったか。

まあ、その漫才師の出身県としてブレイクした栃木県で行われた大会だ。


エントリーのきっかけは至って簡単。


・制限時間が5時間。

・去年の参加者が1500人

この2点だ。

制限時間の程よい緊張感と出場人数の少なさから来るゆったり感を求めての結果であった。


「サブ4はまだ無理でも、次回に繋がる有益な内容になるのでは」とエントリー後、ニヤケ面で早速皮算用を始めていた。


しかし、大会公式のPDFを見た瞬間、またもや自分の甘さを思い知らされ、そして戦慄が走った。


特にこの高低図。 

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フラットなトコがひとつも無い…
また、「急勾配!!」などとエクスクラメーションマークを2つも用いている、2つもだ。よっぽど急勾配なんだろう。

そもそも、急勾配とは何だ、馬鹿にしているのか。ランナーを何だ、アプト式鉄道だと思っているのか。こんなとこ走ったら心臓が破裂してしまうのではないか。

過酷という言葉が頭をよぎり、なんだかえらく恐ろしくなった。

オハマビーチに上陸するようなものだな。
と、思った瞬間、この図がなんだかこのように見えた↓
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鬼が島に見えた。

そうか、僕は鬼退治に行くのか。


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