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RUNストーリー -e3グリップ- [RUNストーリー]

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e3グリップさんはかなり不満げだった。mark3さんの家に奉公に来て、もう1年3ヶ月経つがその扱いが不当だというのだ。

「冗談じゃないよ。あっしの仕事はランニングフォーム改善さ。置き物じゃない」

mark3さんはもう数ヶ月もe3グリップさんを握っていなかった。

とある事件の責任をe3グリップさんに無理矢理押し付けてしまい、それ以来ギクシャクした関係が続いていた。



平成24年3月、鴻巣パンジーマラソンでの出来事だ。

当時上り調子だったmark3さんはこのハーフマラソン大会で1時間50分を切ることを密かに目論んでいた。

その切り札として投入したのがなぜかe3グリップさんだった。

本来、e3グリップさんはランニングフォーム改善が仕事のハズ。積み重ねる練習の度に使ってこそ、彼の実力が生かされる訳であるが…。

「あっしはね、止めましたよ。あっしは練習のお供であって、マラソン大会の特効薬じゃないってね」

しかしmark3さんは彼を握って大会に出場する。

途中まで順調そのもの。予定していたタイムを叩き出し、目標の1時間50分切りも夢ではないのでは、そう考え始めていた13km過ぎで突然のアクシデントに見舞われる。

右足首に激痛が走り、途中リタイアとなってしまったのだ。

後日、病院にて診察したところ足首の靭帯を痛めたことが判った。

目標も達成できず、しばらく走ることも出来なくなったmark3さんはやり場の無いその怒りの矛先をe3グリップさんに向けてしまう。

「お前のせいだって言われましたよ、あとプラシーボとも罵られた、あれはショックだったなあ」



そこからしばらく疎遠な状態となっていたが、ここにきてe3グリップさんにチャンスが訪れている。

「mark3さんの膝の具合がイマイチらしいんですよ、これはもしかすると身体の左右のバランスが悪いんじゃないかって。そうなったらあっしの出番でさァ」

眼を輝かせて話すe3グリップさんにさらに追い風が。

「いや、ちょっと恥ずかしいんですがね、あっしのモノマネをするタレントが出てきたらしいんですよ。この写真のヤツなんですがね」


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アスレチックグリップというモノマネタレントだ、e3グリップさんの半値で買える。

「よく言うでしょ、モノマネするヤツがでてきたら、そいつは一流の証だって。あっしも一流に近づいてきた、そういうことかな(笑い)」

なにはともあれ、e3グリップさんの真の闘いはこれから始まる。



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RUNストーリー -GT2170- [RUNストーリー]

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GT2170ブルー×ホワイトさん(以下ブルーさん)は二度のフルマラソン経験者だ。今はリタイアしたが、後輩の育成など忙しい日々を送っている。

mark3さんとの出会いは約14ヶ月前になる。mark3さんがレース出場を意識し始めた時だ。それまで使っていたナイキのシューズに飽きて新しいランニングシューズに色目を使い出していた。そんな時、某スポーツショップで出会う。

「何を選んでいいのか、判らなかっただけだと思うよ。俺はホラ、ファンランナーのカテゴリーだからさ。彼も10km走れた辺りだったし、親(asics)の一大プッシュもあったし、それで選んだんじゃないの」

屈託無い笑顔でこう話すブルーさんだが、選ばれた当初は反りが合わなかった。

「靴擦れが出来るって言うんだよね。俺はそのつもりないんだけど。サイズもいい感じだったし。でも、まあ、そう言われたら従うしかない訳よ、判るでしょ?」

ブルーさんにとって順風満帆とはいかなかった。以前使っていたナイキのシューズと交互に使われる日々も多かった。それでもめげずにmark3さんの足にフィットするべく努力を重ねた。その想いが通じたのか、足立フレンドリーマラソン出場の機会を得る。

「いやあ、嬉しかったねえ。初めてのレース。しかもハーフだよ、ハーフ。あの時は舞い上がっってしまったなァ」

その後もハーフマラソンを数回経験し、mark3さんと共に鍛錬を続けるが、夏にちょっとしたトラブルに巻き込まれる。mark3さんがこともあろうか別のシューズを買ってきてしまったのだ。しかもブルーさんの先輩格であるGT2160だった。

「そりゃあ驚いたよ。何たって名モデルと呼ばれた先輩だよ。型落ちセールでやって来たらしくてコストパフォーマンスだって最高だ。ああ、これで俺は間違いなくお払い箱だなって、当時は毎日そう考えてたよ」

だが運命の女神はブルーさんに微笑んだ。mark3さんも当初こそGT2160に袖を通していたが、徐々にそれを止め、ブルーさんを履くようになっていった。理由は簡単、やや大きすぎたのだ。

「ハハッ、全く人騒がせな方だよ、mark3さんはさ」

それからというもの来る日も来る日も二人での練習が続いた。真夏の炎天下も土砂降りの雨の日も。同時に少しずつ力が備わってくるのを感じていた。そして朝晩が涼しくなってきたある日の事。

「2012年の10月だったかな、急にフルマラソンに出るぞって。千葉のアクアラインマラソンって言うやつ。なんとなく来るような予感はしてたんだけどさ。実際こう言われると感激したよ。これでもランニングシューズの端くれだしさ、フルマラソンは憧れだったんだよ。ま、mark3さんも俺もフルマラソンは初めてだからどうしていいか判らなかったけどね」

興奮さめやらぬ中、続けざまにさのマラソンにも挑戦。

「mark3さんは膝を痛めていたからね、何とかそのダメージを減らしたかったんだけどね、それにしてもあの坂はないよな」

それでも前回より40分近くタイムを更新した。しかし、さのマラソンの後、ブルーさんは第一線から退くことを決めた。双子の弟のGT2170レッド×ホワイトさんがデビューすることになったからだ。

「正直もう限界だったよ、俺は。親指のあたりも薄くなってきてたし、ソールもかなり磨り減っていたしな。まあ、やるだけの事はやったし、悔いはない、弟のコーチになるつもりさ」

百戦錬磨のコーチはその後、早速戦果を挙げた。mark3さんが先日の勝田マラソンで弟のGT2170レッド×ホワイトさんを履いてサブ4を達成したのだ。

「あの時は感激したよ、mark3さんの悲願だったからね。俺らGT2170にとっても夢だった。それを俺と瓜二つの弟がやってのけたんだからこんなに嬉しいことはないよ!俺が達成させたと言っても言いすぎじゃないだろう?ガハハ」

mark3さんはそんなブルーさんにもサブ4を達成させてやりたいと3月に行われる古河はなももマラソン参加のオファーをしたが断ったという。

「俺はソールが減っている、これは100パーセントの実力を発揮できないということなんだよ。怪我をさせてしまうということだってあるんだ。俺だってプロだしね。その線は譲れない。なのでオファーは断ったということなんだ。でもその心遣いは嬉しかったよね。シューズ冥利につきるよな」


そんなブルーさんの今後の目標は普段履きとして使ってもらうこと。

彼の情熱とプロ根性があればその目標は早々に達成できそうだ。

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